道迷いの繰り言 その続き

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 串間努 「まぼろし万国博覧際」

まぼろし万国博覧会 (ちくま文庫)

まぼろし万国博覧会 (ちくま文庫)

著者は子供の大科学―「あの頃」遊んだふしぎ玩具、教材 (光文社文庫)ザ・駄菓子百科事典など「ちょっと懐かしいモノ」の本を書いている人。扱っているのは、なにかと話題の愛知博ではなく、「太陽の塔」の大阪万博の方。1970年の開催年時点で著者は小学低学年、この高度成長期を代表するお祭りには行けなかったそうだが、その鬱憤をこの本の執筆で物の見事に晴らしている。当時の資料や、来場した人へのインタビューをもとに、当時の熱気を文庫1冊にパンパンに詰めている。