道迷いの繰り言 その続き

旧 道迷いの繰り言 移行作業のみ実施

 sleipnir 使用しての雑感

ページのレンダリングエンジンをGeckoにした状態で、メインで使っているFirefoxとの比較を書く。

  • 起動・ページの描画に要する時間

 自分の環境(PENⅢ750Mhz RAM256MB)では、ソフトの起動時間にそれほどの差は感じなかった。
 ページの描画は明らかにsleipnirの方が早い。特に大きなサイズの画像やflashがついているページにおいて、その差ははっきりと現れる。画像だらけのページがスイスイっとスクロールできるこの快感!・・・なぜでしょう、何か虚しい。

  • タブの機能について

 firefoxsleipnirのどちらもタブブラウザであるが、sleipnirのタブの操作機能はfirefoxのそれより遥かに数が多い(デフォルトの場合。firefoxにはタブの機能拡張pluginが用意されている)。『今見ているタブ以外全て閉じる』『今見ているタブ以外を〜』など色々あるうち、自分が特に便利だと思ったのはカーソルが近づくとタブ表面に消去ボタンが出る機能(写真)。

firefoxでタブを一つずつ消すのに『タブの上で右クリック>「このタブを消す」を選択』という操作を繰り返していたのが、このボタン一つ付くだけで大分違う。
 もっとも、新しいページを開く度に新規のタブを作るsleipnirの仕様はfirefoxのタブの仕様(タブを増やすのはユーザーの操作による)に慣れた身には違和感がある。設定で変えられるのだろうか?

 ホームページの表示に使用されるレンダリングエンジンは、firefoxGeckoのみ、SleipnirIE標準とGeckoが選択可能になっている。一般的にセキュリティのレベルがIEより高いとされているため、自分はGeckoエンジンを使用している(補足すると、IEは現在のインターネットで圧倒的に普及しているため、脆弱性の報告が多く、その対応が遅れ勝ち。対しGeckoエンジンは普及率の低さ、オープンソースによるトラブル対応の早さゆえ、安全面で有利・・ということ。決して『絶対に安全』ということでは無いので、その点しっかりと認識願います)。
 
 通常の使用において特に問題は無いが、一部IEでしか利用できないネットサービスがあったりする。その場合firefoxでは、改めてIEを起動>当該ページのURLをコピペ としなければならないが、Sleipnirであれば画面左下のアイコンから即座にエンジンを切り替えて作業を続行できる(写真)。


 
ただ、GeckoエンジンのSleipnirを使用中、一部の日本語サイトで文字化けしてそれをオプションメニューから修正できない、といったトラブルがあった(公式サイトに対応策あり。参照のこと)。

  • その他 以上の纏めとして、Sleipnirは非常に優秀なブラウザである事は間違いない。ただ一点、「これが無いのが痛い!」のがファイルダウンロードの状況を表示する機能がないこと。これが無いと自分としては非常に不便である。追加機能としてスクリプトSleipnirの機能拡張はスクリプトファイルの読み込みで可能)が公開されているかもしれないが、それが見つかるまではメインのブラウザはfirefoxを使うことになるだろう。