道迷いの繰り言 その続き

旧 道迷いの繰り言 移行作業のみ実施

 ナイトミュージアム,トランスフォーマー

盆休みに実家に帰省していた間に鑑賞.いやー,たまには映画もいいなあ.
微妙にネタばれ警告.続きを読むから本文.
ナイトミュージアム
DVDで鑑賞.主人公の夜間警備員に妙な親近感.定職につかず妙な事業を起こしては失敗しているダメ男.事業を起こす行動力はあっても,それを軌道に乗せる打算や忍耐にかけるあたりが特に(ォィ).

ストーリーは妙なヒネリも無く,素直に楽しめる.まあ,アッティラ王の描写とか,西部開拓時代の暗黒面をスルーしているとか,元米大統領の協力の下,皆の団結を求めるあたりとか,引っ掛かりを覚えないでもないが,アメリカの家族向け映画である以上,細かい政治的正しさを求めるのも野暮であろう.

DVDが初回限定版だったのでメイキングが付属.舞台の博物館が正門を除き全てセットであった事にはびっくり.まあ,現実の博物館であんなドタバタは出来ないだろうから当然とはいえ,掛けるべきところに金を掛けて博物館の重厚な雰囲気を再現しているあたりが好印象.


トランスフォーマー
ナイトミュージアムが正しく家族向けであるのに対して,こちらは正しく特撮.ただし日本のそれと比較して制作費の桁が違う.

既に多くの人が書いているが,ロボットの変形シーンがいい意味で,才能と技術とお金の無駄使いを極めている.パーツ一つの移動にいたるまで丁寧に描写しており,スタッフの愛を感じる.

もともと子供向けアニメを実写化しただけあり,ストーリー,台詞回しとも一歩間違えればバカ映画になりかねないくらいに現実離れしているが,違和感無く楽しめるのはスタッフの力量であろう.軍が後援しているだけあって現代戦の描写がそれなりのリアリティを持っている分,ギャグとの落差がいい意味で増していたりする.個人的には戦争しているど真ん中で,国際電話のためにクレジットカードを探し回る場面に笑った.

日本でアニメの実写化というと,お世辞にも成功が多いとは言えないが,ハリウッドなら違うのかなと思わせるに足る作品だった.