道迷いの繰り言 その続き

旧 道迷いの繰り言 移行作業のみ実施

 対立する相手は選べない.しかし


http://d.hatena.ne.jp/kechack/20080302/p1
この辺りに関連して.

 自分は左派の人間だと自認している.しかしどういうわけか,付き合いがある人間には保守派が多い.思想的にそうだと言うのみならず,自衛隊海上保安庁といった職についている人間も少なくない.というか,自身も防衛関連企業への就職を考えていたりもする.機械系の学科に所属し,航空機に関係する趣味を持つとそうなるのだろうか.そういう事情もあり,このところの保守派を自称する(自称)知識人の醜態には,対立陣営としてのみならず保守派の友人としてさらなる怒りを覚える.その腐り果てた物言いで彼らの誇りを汚される事が我慢ならない.


 海自の事故にせよ,沖縄の暴行事件にせよ,一部の自称保守派は問題とすべき点も指摘しないばかりか,被害者の行動を一々あげつらい,侮辱して恥じることもしない.そしてその結果として,果たすべき義務を果たさなかった自衛隊や,隊員の犯罪を止めることが出来なかった米軍の任務と理想を「果たされなくてもいいもの」程度に矮小化している.最初からそう考えて,組織の存在意義を批判するのであればともかく,いかにも私は貴方の味方でございとばかりに媚びを売っているのだから質が悪い.


 問題点が存在する相手を無条件に肯定することは,その相手に対する最大限の侮辱と同義である.相手の存在自体を認めずその堕落を望むのであればともかく,存在を認め共存を意図するのであれば,敬意をもって諫言するのが筋ではないのか.立場としては対立陣営に属するとはいえ,保守派の中にここまで腐り果てた人間がいることは残念極まりない.